はじめてのパラダイムシフト体験

パラダイムシフト
「全ての事柄は、自分の考え方次第で変わる。つまり、自分次第ということ。」
私がはじめてそれを体感したのは、20 歳の時のインド旅行だったように思います。

4 人で宿も行き先も決めずに約 3 週間。毎日数百円でおさえるバックパッカーでした。最終的に北インドのカシミール州、シュリーナガルに行き着きました。ここは、パ キスタンとの国境近く、イスラム教徒とヒ ンドゥー教徒の争いがあり、すぐそこのマーケットでテロが起きたとか、数キロごとに自衛隊の女性 3 人くらいに囲まれて、 ボディーチェック(フィルム 30 本くらいを毎回チェックされた)されたりという戦々恐々とした地域でした。


子供たちが学校も行けずに働く姿、お金を出してもきれいな水が飲めない衛生状況、テロの危険性など。電気がなく、夜、野外で全く何も見えない環境で、手でカレーを食べたりもしました。
現地で子供たちが売っているかばんを購入し、自分の持っていた物(洋服や時計やかばんなど)をプレゼントしたり、ほんの数百円のチップを渡す事で親を病院 に連れて行く事が出来ると感謝されたりなど、わたし一人の力では微々たる事しかできずに、ふがいなさを感じた事を覚えています。

成田に着いたときは、未来の世界に来ちゃったような感覚で、数週間前まで見ていたこの日本がまるで違って見えました。ただ、それと同時に自分が置かれ ている日本の環境の豊かさ、教育や職の安定、安全性(この瞬間に恐れることはない銃から危機感なんてない!)なども感じる事が出来ました。
蛇口から飲むことができるお水が出てくることがすっごく嬉しく て、ごくごく飲んだことを覚えています。 まさに、私のパラダイム(考え方、価値観) ががらりとシフトした体験でした。

毎日、いろんなことは起きますが、この日本に暮らせること、何が起きても乗り越えられる環境にあることに、本当に感謝しています!

こんな感じの船が宿です。中には、雨水を貯めて 3 日に 1 回くらいシャワー を浴びることもできます!