濃縮させる贅沢

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濃縮させる贅沢

最近、果物をより贅沢に楽しむ為に、その旨みを濃縮させることにハマっている。

まずは冷蔵庫にあった頂き物のぶどうをジュースにしてみた。実を房から外し、丁寧に洗ったら鍋に入れて火にかける。グツグツしてきたら弱火にし、時々かき混ぜながらゆっくりと煮込んでいく。どんどん葡萄から果汁が出てきて、キッチンになんとも言えない甘い香りが充満する。数十分煮立てたらザルでゆっくりと時間をかけて濾し、冷ましていく。ここでギュッと押し付けたりすると渋みが出てしまうので、自然に果汁が滴り落ちるのをじっくり待つ。

出来上がった100パーセントジュースには少しとろみがあり、とても濃厚なぶどうの良い香りがする。色は赤ワインのように深みのある綺麗な赤紫色で、砂糖を山盛り入れたのかと思う程甘みも強い。二房あったぶどうがたった一杯のジュースになったけども、とても贅沢で大満足な一杯だった。

濃縮させる贅沢

濃縮させる贅沢

濃縮ブームの私は、次にりんごをオーブンで焼いてりんごチップスを作ってみた。薄めにスライスして低めの温度で調整しながらゆっくり約30分。こちらもオーブンの扉を開けた途端、爽やかな甘い香りが一気に立ち込める。出来立てパリパリのりんごチップスは、りんごの蜜だけでこんなにも甘くなるのかと驚く程で、生で食べる時とはまた違った美味しさだ。冷め切る前に大分食べ過ぎてしまった。

濃縮させる贅沢

あれこれ足し算して作り上げる料理ももちろん美味しいけれども、食材本来の旨みを濃縮させて食べるのも最高の御馳走だ。

次は野菜を干してみよう。