ニューヨークチーズケーキ

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1921年にらかんスタジオがニューヨークで創業されてから今年で100年!

その当時のアメリカではどんな食事が流行っていたのだろう。ふと気になりあれこれ調べていると、ニューヨークチーズケーキの記事が目に止まった。
諸説あるが、どうやら元々はユダヤ系移民によって持ち込まれたお菓子が始まりらしく、その後少しずつアメリカ風にレシピが進化し、現在のようなニューヨークチーズケーキが1920年代に広まり始めたとのこと。

ニューヨークチーズケーキ

たっぷりのクリームチーズと少なめの粉類で生地はクリーミーでどっしり目、土台にはクランブルを使用しサクサクとした食感に、焼き方は湯煎でじっくりと時間をかけ仕上げるのがニューヨークチーズケーキの特徴だ。と色々調べていたら食べてみたくなったので、さっそくレシピを漁り作ってみた。

ニューヨークチーズケーキ

まずは土台づくり。細かく砕いたクラッカーと溶かしバターを混ぜ合わせ、ケーキ型の底に敷き詰め冷蔵庫で冷やす。しばらくするとバターが冷えてしっかりと固まるので、その間に生地づくり。

ニューヨークチーズケーキ

室温に戻したクリームチーズと砂糖をなめらかになるまで混ぜ、生クリーム、サワークリーム、卵、レモン汁、少量の薄力粉を加えて更によく混ぜる。あとは冷蔵庫から取り出した型に流し入れ、180度のオーブンでゆっくりと1時間かけて湯煎焼きするだけだ。とてもシンプル。

ニューヨークチーズケーキ

表面に焼き色が付き始めると同時にオーブンから漂ってくる甘酸っぱい香りに包まれながらのんびり焼き上がりを待つ。扉を開けたい衝動を抑えつつ、僅かな庫内灯に照らされながら徐々に膨らんでいくケーキを外から覗き込む。この待ち時間がなんとも心地よい。
しっかりと全体に焼き色がついたらオーブンの扉を少し開けて熱が取れるまで冷まし、冷蔵庫に入れて更に冷やす。一晩経てば、焼き上がり直後にはふるふる柔らかだった生地がみっちりと凝縮され、濃厚ケーキの出来上がり。程よい酸味と生クリームのコク、たっぷり入れたクリームチーズの風味がたまらない。注意しないとついつい食べ過ぎてしまいそうだ。

シンプル簡単で贅沢なニューヨークチーズケーキ、100年も前から受け継がれてきたのが納得の美味しさだった。