らかんスタジオ命名の由来

らかんスタジオ 写真館
らかんスタジの初代ロゴ

この一風変わったスタジオ名は、一体どういうわけでつけられたのか。 よく聞かれる質問である。

1921年ニューヨーク五番街にスタジオを開設するに当り、その館名を何とつけようかと随分考えたそうである。

日本人として誇れるような、東洋的な名称をということで、いろいろ頭をひねったそうであるが、結局、ラカンという言葉に行きついたのであった。

その意味は、五百羅漢の羅漢で、悟りを得た人間、聖者のことである。 ラカンという音がアメリカ人の耳にもよく響くということで 命名されたそうだ。

そして、RAKAN ではなく、LAQUAN と綴ることによって、 フランス的な洒落れた感覚にしたそうである。日本文字で表 わすときは、上の画像のように変体がなを使った。そして、 創業者の鈴木清作は1924年から『らかん』を自分の雅号とし、LAQUAN・ SUZUKI と名乗って作品を発表し続けたのである。