人生にはいろいろな原点がある。僕の写真の始まりは、カリフォルニア州サンタバーバラという町にある「ブルックス写真大学」に学んだことに始まる。
ブルックス写真大学には1983年の 2 月に入学。忘れもしない大洪水に見舞われた 2 月だった。当時アメリカ歴訪中だったイギリスのエリザベス女王が立ち往生してしまったことが、巷では一大ニュースとして報道されていた。個人的には、それより一大事だったのが、借りたばかりの家が水没したことである。入居して 1 ヶ月も経たないうちに引っ越すハメになった。
学校では、ポートレート学科を専攻し1986年に卒業した。学校で勉強したことはたくさんあるが、今となっては「変化する大切さ」を教えてもらった気がする。