
中学高校時代に上辺だけの付き合いが多く、テレビのお笑い番組ばかりを見て育った人に心がこもっていない挨拶や気が利かない接客など多く見られると感じています。また、多くの商店街や何チャラ組合のような組織でも、似たような空気を感じます。そして、そう言う人に限って、形だけの関係作りがうまいのです。それもそのはずです。中学高校時代にいじめに遭わないように、うまいこといじめる側に回ることばかりを考え、会話が上手なお笑い番組ばかりで育ち、うまく社会で立ち回ることばかりを考えているのですから・・・。
どうして、その様な現象が多くなってきたのでしょうか? テレビ、インターネット、携帯電話のない100年以上前の時代と、現在の便利で通信が発達した社会との違いを考えて見るとわかると思います。人は、物事をあるがままに見ているつもりでも、実はある種の「レンズ」を通して見ているのです。つまり、育ってきた環境から無意識のうちにそのレンズが作られ、そのレンズを通して私たちの行動を方向付けているのです。100年以上前のレンズと、今のレンズでは、「人生のレンズ」を作った環境が違うのです。