学生時代、音楽が好きでバンド活動をしていた私は、バイト代をレコードやCD(とビール)につぎ込んでいました。せっかく苦労して買ったアルバムでも、あまり気に入らないものもあったり、最初は良いと思っていたけど何年か経つと最初の感動がなくなっていたりと、様々です。
その中でも稀に、いつまでたっても感動が色あせない、一生モノの付き合いになるアルバムがあります。
今日はその中からDonny Hathaway(ダ ニー・ハザウェイ)の「LIVE」というアルバムを紹介します。
初めてこのアルバムを聴いたのは、私が18歳の時。アパートでサークルの先輩と飲んでいた時でした。お酒が強い事で有名なその先輩がこのアルバムを持ってきました。1曲目の What’s Going On から、脳天に雷が落ちたような感覚でした。音楽のせいかお酒のせいかわかりませんが、その日の記憶は途中からありません。
このアルバムは 1972 年に発売されました。A 面がロサンゼルスのトゥルバドールというライブハウスで、B 面はニューヨークのビターエンドというライブハウスで録音されたライブ盤です。FenderRhodes というエレクトリックピアノの色っぽいサウンドと、Donny の包み込まれるような声が、C o r n e l l D u p r e e (ギ タ ー)、 W i l l i e W e e k s (ベ ー ス)、Fred White(ドラム)のファンキーな演奏に乗って名曲を奏でます。
このアルバムを聴きながらお酒を飲むと、大抵飲みすぎてしまうことになるでしょう。ご注意を。