徐々に梅雨に近づき気温が上がってきたある日、SNSを見ていると近所の野菜直売所に新鮮なバジルが並び始めている写真が目に入ってきた。これは売り切れる前に買いに行かねば!と開店と同時に販売所へ自転車を走らせ袋パンパンに詰まったバジルを購入。フレッシュな内に食べないともったいないのでさっそくジェノベーゼソースを作ることに。
作り方はバジルの葉、松の実、にんにく、オリーブオイル、塩、粉チーズをミキサーで混ぜるだけと超シンプル。こんなに簡単なのにあんなに濃厚なソースができるなんて作らずにはいられない。バジルが旬を迎えると作る毎年の恒例行事。
バジルは熱に弱い食材なので、鮮度を保つためミキサーをあらかじめ冷凍庫でよく冷やしておく。松の実をフライパンで香ばしい香りがするまでローストしたら、こちらも同様に冷蔵庫に。
ミキサーと松の実がよく冷えたら全ての材料をミキサーに入れ、滑らかになるまで撹拌する。混ぜすぎるとミキサーの熱が伝わったりバジルが空気に触れて黒っぽくなったりするので注意しながらなるべく短時間で。出来上がったジェノベーゼはうっとり見入ってしまうほど美しい鮮やかな緑色で、蓋を開けた瞬間から爽やかなバジルの香りが漂ってくる。
さっそくこの出来立てジェノベーゼでピザを焼く。焼きたてあつあつにかぶりつくと、一気に濃厚なバジルの風味が口いっぱいに広がる。まさにバジルが主役のピザ。炒った松の実とチーズがさらにコクを出していてピザ一枚を余裕で平らげてしまった。摘みたて、作りたてジェノベーゼはこんなにも美味しいのかと作るたびに感動してしまう。
明日はジェノベーゼをふんだんに入れてパスタで楽しもう。