俳句と写真

さんま焼く

「さんま焼く 煙の中の 顔わらふ」

武蔵野市内の某写真屋さんから誘われて、俳句を始めたのは40年ほど前でした。やがてその俳句会は消滅しましたが、私はひとりで下手ながら今でも句を作っています。なぜなら俳句は写真に通じるからです。

〇 省略の効果主題を明確にするため、背景や小物、色彩などを整理する。これは写真も俳句も同じことが言えます。

〇 詩的な心特に人物写真や風景写真の場合は詩心があるのとないのでは、写真の深みとか味わいが違います。表現に工夫が生まれて来るからです。

日本人は詩心のある人種だと思います。みなさんも多かれ少なかれ、潜在的に詩心がDNAとして植えつけられている筈です。
そこを掘り起し育てて、味わいのある写真をクリエイティブしてください。ただ漫然と撮影するのではなく