30 〜 40年前まで 写真館の館主は先生と呼ばれていた写真師でした。
先生を意味する「師」が 付く理由は、1862年日本に初めて写真館が開設されたころから長い間、 先進的な科学や化学の幅広い知識と、芸術的な感性をも持っていて、社会の中で一目置かれる存在だったからです。
日本で「カメラマン」は、日常語になっていますけれど、欧米でカメラマン
と言えば、新聞社やTV 局などの報道カメラマンのことをそう言っていて、私たちのような写真家のことは、「フォトグラファー」 といって区別されています。
戦後「おい写真屋!」などと小馬鹿にされた時代もちょっとありましたが、最近はそんなことは言われなくなりました。昔の「先生」ではなくても良いですが、私たちは絶えず勉強して、写真家、フォトグラファーの地位は保持したいものです。