昔は、入学式の写真やアルバム用のクラスの集合写真を撮りに、よく学校まで出写に行きました。重い八つ切り木製組立暗箱をかつぎ、フィルムの入った撮りわくを数枚持って保谷小学校に行ったときのことです。
組み立てたカメラにカブリという黒い布を掛け、生徒をうまく並ばせようとカメラから離れたときに突風が吹いたのです。
カメラは倒れ、ピントを合わせるガラスが飛び散りました。セロ テープで3分の1ぐらいガラスをつなぎ合わせ、絞りを最大に絞り、1秒位のシャッタースピードで撮影。何とかピンチをしのぎました。
後年分かったのですが、その中に、ある生徒のかわいい姿が写っていたのです。 その人はその後、中・高および美術学校を経て、らかんスタジオに入社、30年以上勤めた人です。