暗室

暗室(昭和 54 年)
暗室(昭和 54 年)

私は小学生のころから暗室が大好きで、現像液に浸した白い紙から、画像が浮き出てくるのを「なんて不思議だ、まるで魔法を見ているようだ」と、飽きもせず見ていました。暗室は面白いところだと思い始めたのです。
暗室は定着液に使う酢酸のすっぱい匂いに、現像液のアルカリの匂いが混ざって、独特の匂いがしていました。長じてから、覆い焼き、焼き込みの技術を習得し、得意わざにしていました。
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